きのう夜、岩手県宮古市で70代の男性がクマに襲われてけがをしました。襲ったのは死んでいると思われたクマでした。

警察によりますと、きのう午後7時半ごろ、岩手県宮古市の国道で「成獣とみられるクマがうずくまっている」と警察に通報があり、警察や市の職員などおよそ10人が現場に駆け付けました。

クマは道路上に倒れ動かないため、死んでいる可能性が高いと判断されました。ところが、70代の会社員の男性がクマを動かそうと近づいたところ、右腕と左足をかまれたということです。

男性は市内の病院に運ばれ、その際に意識はあったということです。

現場は民家が点在する地域で、クマはこの後、近くの山林に逃げたため、警察や市が注意を呼びかけています。