1日午後、高知県土佐市でパラグライダーが墜落し、70代の男性が死亡した事故で、男性はひっくり返った状態で宙吊りとなっていて、木を1本1本切り倒して救出作業が行われたことが、関係者への取材で分かりました。男性は14時間近く、宙吊りとなっていたとみられます。
警察と消防によりますと、1日、高知県土佐市の石土ノ森から飛び立ったパラグライダーの行方がわからなくなりました。
パラグライダーは75歳の男性が操縦していて、「なかなか降りてこない」と心配した仲間が探したところ、午後1時40分ごろ、山頂から西に約500メートルの日高村の山中で、木に引っかかっていた男性を発見。
男性は、救助活動を始めてから約12時間後の、2日午前3時半ごろに救助されましたが、その場で死亡が確認されました。

男性が所属しているハンググライダークラブの関係者によりますと、男性は見つかったとき、頭と体がひっくり返った状態で木にひっかかっていたということです。
また、木が高く、密集していた場所だったため、1本1本切り倒す必要があり、救助活動が難航したとみられるいうことです。
警察が墜落に至った経緯などについて詳しく調べています。