“働き方のイマ”に注目する「work23」です。机にパソコン、社長室も揃ったオフィスですが、実は「作りモノ」。失業した人が“出勤するフリ”をするための「出勤偽装会社」がいま、中国で注目を集めています。
「出勤偽装会社」若者に人気 オフィスにはネコも…


北京郊外にあるビルの一角。平日の午前中、数人の若者がパソコンに向かい、黙々と作業しています。会議室やライブ配信用の機材も完備しています。
一見、どこにでもあるオフィスの風景ですが…

利用者
「(Q.失業中ですか?)はい、まだ仕事が見つかっていません」

オフィスが入るビルの窓ガラスには包み隠すことなく、“偽装出勤”の文字が…
こちらは、職を失った人たちがまるで会社に勤めているかのような気分になれる施設なのです。
利用者
「SNSで出勤するふりができる場所があると知り、面白そうだと思いました」
失業中でも人とのつながりを求める人や、周囲に失業していることを知られたくない人の間で需要が高まっています。


記者
「こちらのオフィスには『社長室』と書かれた部屋がありますが、ドアを開けると非常階段になっています」
「ユーモア」も取り入れたオフィス。
施設の使用料は昼食がついて1日およそ1000円。軽食や飲み物は無料です。さらに猫も放し飼いにされていて、失業した人たちの心を癒してくれます。
今年6月にオープンしたばかりですが、20席以上あるスペースが日によっては満席になる程の人気ぶりです。特に若い世代の利用が目立っています。














