8月の大雨で中心街が冠水した青森県鰺ヶ沢町の防災対策についてです。8月は、内陸部に溜まった水が川へ水が溢れだす現象が確認されました。これは、住宅街の用水路などで排水が追いつかずに水が溢れる「内水氾濫」が起きたことが要因の一つです。被災から3か月半、青森県や鰺ヶ沢町は内水氾濫を含めた河川の対策の強化へ本格的に乗り出そうとしています。
25日、新たに設置された鰺ヶ沢町の中村川の緊急対策推進会議。国・青森県・鰺ヶ沢町など関係者が8月の大雨を踏まえた対策強化へ取り組むことになります。
鰺ヶ沢町は8月に中心街が約40ヘクタール浸水し、住宅や事業所など600棟近くが浸水しました。このときは、中村川から水が溢れたことに加え、街中で排水能力を超える雨水がたまり、水路などから溢れる内水氾濫が起きていました。
こうした事態に備えて、消防団はポンプで水をくみ上げて川へ流していましたが、鰺ヶ沢町は刻々と増える雨水に対応が追い付かなかったとしています。
※鰺ヶ沢町 防災危機管理専門員 帯川茂さん
「10分20分違えば内水の量も変わってくる。排水能力をめいいっぱい上げる必要がある。内水氾濫を防ぐためには入った水を外に戻してやる作業が一番大事です」
このため、町は、大雨のときに使うポンプ車を2台増やし5台にしました。また、排水作業を担う消防団も活動を強化。これまでは、水防団待機水位に達した場合、現地の状況を確かめてから排水するかを決めていましたがこの確認作業を省き、すぐに対応することにしています。
これに加え、きょうの会議では今後概ね10年程度を緊急対策期間と位置付け、抜本的な整備に乗り出すことになりました。
内水氾濫への対策としては下水道や側溝の整備、河川の対策としては川底を掘削するなどとして、2023年3月までに具体的な計画を決める方針です。
※鰺ケ沢町 平田衛町長
「中村川の河川改修事業はスピードアップする。内水の取り組みを具体化していく。町民の皆さまには安心して安全に暮らせるように災害が発生しないように県と一緒になって取り組みを進めていくことが(安心)につながっていく」
被災から3か月半経つなかで、今回の教訓を見つめ直し、次に備えるための動きが加速しています。
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