青森県むつ市は、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備え、むつ市内の医療機関の診療体制を拡充すると発表しました。

むつ市は、25日午前の対策会議で、新型コロナの感染者の増加を踏まえ、流行の第8波に入ったとの認識を示しました。その上で、今後、インフルエンザ患者が増加すれば、医療崩壊を招くとして、これまで新型コロナの診療機関となっていたむつ総合病院だけでなく、市内15の医療機関にも拡充する新しい診療体制を発表しました。

※むつ市 宮下宗一郎市長
「むつ総合病院の機能がまひするとほかの病気も含めて、ほとんど医療崩壊になってしまう。15の医療機関が分担してくれるということは、むつ総合病院にとっても地域医療の提供体制全体にとっても望ましい形になった」

新しい診療体制では、発熱症状が出た65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人、それに妊婦や幼児はむつ総合病院で対応しますが、それ以外の人は、抗体検査キットを使用して自己検査を行い、陽性の場合、市内15の医療機関で受診することになります。新しい診療体制は11月28日からスタートします。