旧盆入りを前に、糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑で29日、沖縄戦で亡くなったすべての人を供養し平和への祈りを捧げる「供養祭」が営まれました。

この供養祭は軍人や民間人、国籍の区別なく沖縄戦のすべての戦没者を慰霊しようと、およそ18万柱の遺骨が眠る国立沖縄戦没者墓苑で毎年この時期に開かれているものです。

今年は国や県の関係者などおよそ30人が参列し、主催した県平和祈念財団の金城克也会長が「80年前の多くの戦没者の犠牲を忘れることなく、戦争の悲惨さを次世代に語り継いでいく」と挨拶しました。

県遺族連合会・我部政寿会長
「ここに来ると心が安らぐ。よりどころとして(亡くなった)父に会える感じがする」
「子どもたちや次世代の若い人たちに(沖縄戦を)伝えていくのが今の目標」

参列者は戦没者の御霊を慰め、平和への誓いを新たにしていました。