2025年の夏は、厳しい暑さや雨不足が続く中、夏野菜などが値上げしています。

仙台市内のスーパーでも野菜の価格が例年より高くなっていて、買い物客は食材のやりくりに頭を悩ませています。

仙台市若林区にあるスーパー「生鮮館むらぬし」です。

店内に並んだ野菜のなかでトマトやナス、ピーマンといった今が旬の夏野菜が例年より1割から2割程度値上がりしています。

全国で記録的な高温が続いているうえ、雨が少ないことが影響しているといいます。

生鮮館むらぬし・村主芳治社長:
「高温がずっと続いているので、その影響で(野菜が)畑などで腐ってしまう。その分ちょっと値上げになっている。」

なかでも、トマトは、サイズが小ぶりなうえに価格も例年より2割近く上がっているということです。

生鮮館むらぬし・村主芳治社長:
「トマトの場合、暑いので小さいうちに赤くなってしまう。需要も多いのでその分供給が少し足りない分で価格が高い。」

こうした夏野菜の値上げに消費者は・・・。

買い物客:
「とても価格が高いと感じます。買い控えして栄養のバランスが崩れるのは嫌かなというのはある。」

買い物客:
「野菜は味噌汁とか漬物にするとか。天候不順だらかねこれだけは消費者にとっては止めることができないしね。」

買い物客:
「なるべく安くて家計に響かないものを買っている。」

石垣綾香記者:
「夏野菜の値上げに悩まされていますが、値上げが心配されている野菜は他にもあるんです。」

これから秋にかけて心配されているのがブロッコリーや、ホウレンソウなどの葉物野菜の価格高騰です。

生鮮館むらぬし・村主芳治社長:
「九州の方で大雨が降って、せっかく種付けしたのが全部流れてしまったブロッコリーの出荷が遅れてくると思うので、ちょっと値段が上がってしまう。」

家庭料理に欠かせない野菜。値上げが今後も心配される中、こちらのスーパーでは、比較的出荷量が安定しているジャガイモやタマネギなどを中心に、安価な仕入れができるよう努力しています。

生鮮館むらぬし・村主芳治社長:
「野菜で調理に火を使うものが市場で結構残っている。そういったものを安く買ってきて安く売ろうと思う。」

生鮮館むらぬしの村主芳治社長によりますと、野菜が全体的に値上がりするなか、暑さに強いオクラやゴーヤ、料理に万能なキャベツは、価格が落ち着いているのでおすすめということです。

また、お盆が明けて、果物も少しずつ値下げし始めていて、これからが旬のブドウやナシも買い求めやすくなるのではということです。