宮崎県都城市に去年誕生した相撲道場に注目します。小中学生が一生懸命、稽古に励んでいます。

勢いで家に土俵を作ったら、子どもたちが集まってきた

都城市の神柱公園に集まってきたのは、「梅北相撲道場」に通う子どもたち。道場では、15人の小中学生が稽古に励んでいます。

土俵に上がった子どもたちは四股踏みなどで入念な準備運動。続いて、すり足で体幹を鍛えます。

指導するのは、いずれも大相撲経験者の岩崎浩一郎さんと末田誠宗さん。
親方を務める末田さんは、元九重部屋で四股名「末田」として土俵に上がっていました。

現役引退から20年。
思いがけないことをきっかけに相撲道場を始めることになりました。

(親方 末田誠宗さん)
「(息子の)依瑚真くんが『相撲がやりたい』と言うものだから、勢いで家に土俵を作ったら、子どもたちが集まってきた」

自宅の庭に土俵を作った末田さんは、近所の子ども達を集めて1年前に相撲道場を立ち上げ、仕事の合間に指導しています。

ずっと勝てなかった相手に対策を考えて勝った時が達成感

この日は大会を前ということで、自宅の土俵ではなく、公園内の土俵で実践練習。
親方からは、厳しい指導が入ります。

キャプテンを務めるのは、中学3年の東 真有さん。今年の全国大会にも出場した実力者です。

(東 真有 さん・中学3年)
「試合でずっと勝てなかった相手に対策を考えて勝った時が達成感があります」

また、道場の立ち上げから相撲を始めた富田凰心くんは、県大会を勝ち抜き、9月の九州大会に出場します。

(富田凰心くん・小学5年)
「引き落としとか、押し出しとか、技を出して倒したりするのが楽しい」

また、小学4年の古川乙颯くん、そして、親方の息子、小学1年の末田依瑚真くんも九州大会に出場します。