料理人を応援し、地域の食文化を盛り上げようという施設が香川県高松市にオープンしました。厨房機器のトップメーカーの新しい事業です。

(米澤秀敏記者)
「瓦町FLAGの地下1階です。あちら【画像①】にはドーナツショップ、そしてカフェですね。まるでフードコートのような空間が広がっています。実はこちらは自分で店を持ちたい料理人たちを支援する“シェアレストラン”と呼ばれる場所です」

【画像①】

きのう(27日)オープンした「Fantudio Takamatsu」です。手掛けるのは、東京に本社を置く厨房機器メーカー最大手の「タニコー」です。商業施設「瓦町FLAG」の地下1階に、ショールームとあわせて、飲食に関する様々な設備を用意しています。独立開業を目指す料理人たちを支援する“シェアレストラン”には、讃岐らしい「麺うち場」も。

【画像②】

光熱費込み月10万円ほどの利用料で期間限定の店舗を構えることができ、タニコーの厨房機器も試せます。

(タニコー高松営業所 安藤悠所長【画像③】)
「これからの時代、機械だけを売ってメンテナンスをするというだけではなくて、食に携わる方々をサポートできる立場になりたいなというところで」

【画像③】

高松市でバーを営むこちら【画像④】の男性は、将来、カフェを開くためのメニューをここで試し、スタッフの育成もできればと話します。

【画像④】

(music & bar Groovy 大森和平さん)
「すごく利用しやすい厨房で。いざぜんぶそろえるとなると結構な額になりますね。いろいろと使いたい道具とかキッチン用品を使わせていただけるのがすごくありがたいです」

料理教室やイベントを開催できるキッチンスタジオ【画像⑤】も備えています。きょうは子どもたちがピザづくりを体験しました。

【画像⑤】

(参加した兄弟)
「生地を長くするのがちょっと難しかったけど、おいしいピザが焼けてとてもうれしいです」
「僕の好きなピザを自分で作れたのでうれしかったです」
(母親)
「利用したいなと思います。子どもたちの料理をする機会があればぜひ参加したいなと」

【画像⑥】

(タニコー高松営業所 安藤悠所長)
「飲食業を目指す方だとか、食に携わる職業を目指す方が増えることによって、我々の仕事も増えていくのかなと思います。ここでお客様と一緒に模索しながら頑張っていけたら」

地方の飲食業界の活性化へ。今後もさまざまなイベントを企画したい考えです。