アニメ映画『ひゃくえむ。』完成披露試写会イベントが開催され、キャスト陣と監督が作品への思いを語りました。主人公・トガシ役の松坂桃李さん、もう一人の主人公・小宮役の染谷将太さん、日本陸上界の絶対王者・財津役の内山昴輝さん、海棠役の津田健次郎さん、そして岩井澤健治監督が登壇しました。
本作「ひゃくえむ。」は、「チ。-地球の運動について-」で、手塚治虫文化賞マンガ大賞を最年少受賞するほか数々の賞を席巻する魚豊氏の連載デビュー作。生まれつき足の速い“才能型”のトガシ(松坂さん)と、トガシとの出会いから、100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮(染谷さん)が、陸上100mという一瞬の煌めきににすべてを懸けた、情熱と狂気の物語です。
松坂さんは「めちゃくちゃ面白いです。ハードル上げるのも何ですが、それを上回る面白さがこの作品にはある」と自信を見せました。染谷さんも「最高に面白いです。音と臨場感と生々しさと、たくさんの感情が湧きあがってきて、とても感動しました」と続きます。
特に注目すべきは作品の音響表現。岩井澤監督は“トラックやスパイクにマイクを仕込むなど、アニメの本来の作り方より、実写に近いやり方で音の収録をした”と明かしました。
そのリアルさに染谷さんも“ものすごく生々しくもあり、実際に陸上選手の方が走った映像を3DCG化されたりとかして、すごく臨場感ある映像にもなっていて、雨のシーンがあるんですけど、すごかったす”と興奮からか饒舌に語りだすと、慌てた岩井澤監督から「ネタバレになっちゃうので…」とストップが掛かりました。
また、松坂さんと染谷さんは14年ぶりの共演に“めちゃくちゃ嬉しかったですね。なんで14年も共演できなかったんだろうと思って。本当に誰かが邪魔してたのかな?ってぐらい、すごい嬉しかったね”と喜びあい、染谷さんは「ずっと作品を見させていただいて、いつかまたご一緒したいと思っていた」と語り、松坂さんも「やっぱり14年間時間が空いて、お互い違う作品に出ている中で刺激をもらいながら、いつかまたと思っていたタイミングでこのお話をいただけた」と感慨深げに話しました。
「たった10秒間という100m走の短さ、はかなさ、そこに詰まっている人生」を描いた本作。染谷さんは「誰が見ても絶対に胸に響いてくる言葉と音と描写が待っています」と、松坂さんは「早ければすべて解決する。シンプルだけれどディープなこの世界に人生をかけた登場人物たちの感情の動き、その美しさが胸に打つ」と観客へのメッセージを送りました。
劇場アニメ『ひゃくえむ。』は9月19日より公開されます。
【担当:芸能情報ステーション】














