JR東海は11月24日、東海道線を実際に走る列車内で、刃物を振り回す不審者への対応訓練を実施しました。どこで列車を止めるのか、乗客の安全を最優先に考えた訓練です。
24日の訓練は、島田から静岡に向かう東海道線の列車内で事件が起きた想定でした。
<不審者役>
「何言ってんだよお前、どうすんだよ」
<乗客役>
「ちょっと静かにしてもらえますか」
<不審者役>
「やるのか、こら」
<乗客役>
「静かにしてくださいって、言っているだけじゃないですか」
<不審者役>
「うるせえって言ってんだろう(刃物を出す)」
<他の乗客役>
「キャー」
走行中の列車内で注意された不審者が逆上して、刃物で乗客を切りつけけがをさせます。
<警察官>
「駅員の方さがってください」
「ナイフを捨てろ」
JR東海の職員のほか警察や消防が参加し、有事の際の連携を確認しました。今回の訓練では、2つのシナリオが用意されました。1つ目は、車内の非常ブザーが押されたことで、駅と駅の間に列車が停止したパターン。外から乗り込んできた警察官が犯人を押さえます。
<不審者役>
「早くドアを開けろ」
<JR東海職員>
「刃物を下ろしてください。落ち着いて話しをしてください(ドアが開いて犯人がホームへ)この人が犯人です」
もう1つは非常ブザーは押されず、乗務員の判断で次の駅まで運転を続けたパターン。警察官は駅のホームで犯人を確保しました。
JR東海では2021年に首都圏で起きた事件を受けて、非常ブザーが押された場合は線路上に避難した乗客が事故にあわないよう、周辺のすべての列車を止めるようルールを改めています。
<JR東海静岡支社 奥村現運用車両課長>
「車内にいろんなお客様がみえますので、移動が困難なお客様であるとか、車内の状況も変えながら、どんな時でもどんな列車でもどんな乗務員でも対応できるように練度を高めていきたい」
<静岡県警本部警備部 戸塚浩之警備課長>
「非常ボタンを押して、みんなや車掌にも知らせることができた。車内の非常ボタンを押すことを乗客に周知するのも一つの有効な方法」
静岡県警によりますと、実際に走行する列車内での不審者への対応訓練は全国でも珍しい取り組みだということです。
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