「いつまでも寝たきりだった」重度の脳性小児麻痺だった長男・健吾さん

(竹内昌彦さん 講演より)
「私、教師になりましたよ。幸せな結婚もしましたよ。でもそこに人生で一番悲しいことが待ってた。それは、最初に生まれた男の子が、重い、重い脳性小児麻痺という病気だったということです」【画像⑤】

「いつまでたっても寝たきりでした。いつまでたっても言葉一つでなかった」

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病気が分かったのは、生後8ヶ月のことでした。首が座らず、寝返りも打たない。病院で「重度の脳性小児麻痺」であることが告げられます。

6歳になり、保育園から障害児施設へ。会えるのは週末だけでした。息子の病気が回復することだけを竹内さんは必死で祈りました。

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「あいつのために命を捨ててもいい」

竹内さんは、その時のことを、振り絞るように一つ一つ言葉を選びながら振り返ります。

(竹内昌彦さん)
「親になったなと思ったんですよ、本当の。つまり・・・」

「僕の目を治すために、親は目をくれると言った。だから・・・」

「あいつの体を治すために、命を捨ててもいいと、真剣に言えたから『親になったな』と思うたですよね」

「その時に、『俺も一人前の親になれた』という手応えはあったんですよ」

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