連日の猛暑を逆手に、「かき氷の聖地」として町おこしに取り組む地域がありました。

きょうも全国的に暑くなった日本列島。東京都心では最高気温36.3度を観測し、今年、最も長い8日連続の猛暑日となりました。

そんな中、Nスタが訪れたのは千葉県香取市佐原。小江戸感あふれる古い町並みと船巡りが人気の観光地。こちらも暑さの影響からか、人の姿はまばらなのですが…なにやら人が集まっている場所が!皆さんのお目当ては…

「かき氷を食べに来た」

この時期に食べたくなる、かき氷!こちらのお店でいただけるのは、削る直前に常温で少し溶かすことで、ふんわりとした口当たりになった氷に、地元のイチジクを使用したソースやマスカルポーネをかけた、この夏ぴったりのかき氷、1250円。

甘味処いなえ 八箇三喜男 店長
「できるだけ地元の食材は使いたいので。イチジクおいしいんです、香取産」

ここでしか味わえないかき氷にお客さんも…

お客さん
「イチジクが好き。食べたことない味」
「めっちゃおいしいよね。イチジクの食感残っている」

実は、佐原では5年ほど前からかき氷を使っての町おこしイベントを開催。今では、町の中心部から2km圏内に10店舗以上のかき氷を提供する飲食店が集まっており、「かき氷の聖地」となっているんです。

普段はジビエ料理などを提供しているこちらのお店でいただけるのは、自家製のクラフトコーラがシロップとしてかかったかき氷、990円。コーラには地元産のみりんが使用されており、多いときには1日に100杯以上売れるといいます。

一体なぜ、町おこしでかき氷なのでしょうか。

佐原商工会議所  鴇﨑良雄 専務理事
「暑さと街並みと文化がかき氷に合ったのかなと。暑さを逆手にとって、さらに来る方が増えている」

地元のイベントが行われないこの時期、暑さを逆手にとってかき氷で観光客を呼び込もうと、この取り組みを始めたといいます。今では、かき氷を目的に来る人も。

お客さん
「これがメイン。これをメインで来たから」
「(かき氷)目当てで来て、川沿い歩いて」
「川下りして町を見て、神社めぐって、死ぬほど汗かいて、かき氷」