ウクライナは24日、独立記念日を迎え、ロシアの侵攻が始まってから3年半となりました。ゼレンスキー大統領は演説で、欧米が議論を進めるウクライナの「安全の保証」は「誰もウクライナを攻撃しようと考えなくなるほど非常に強固なものだ」と強調しました。

ゼレンスキー大統領は、24日の独立記念日に合わせビデオ演説を公開し、「ウクライナは歴史上、二度と、ロシアが『妥協』と呼ぶような屈辱を強いられることはない。公正な平和が必要だ」と述べました。その上で、「ウクライナが得る安全の保証は誰もウクライナを攻撃しようと考えなくなるほど非常に強固なものだ」と強調しました。

この日、首都キーウでは、独立記念日の式典が開かれ、カナダのカーニー首相やアメリカのケロッグ特使らも出席しました。カーニー首相はゼレンスキー大統領との首脳会談も行い、その後の共同会見で、ウクライナへの「安全の保証」の一環として「カナダ軍のウクライナ駐留も排除しない」と述べました。

独立記念日に合わせ、ローマ教皇レオ14世のほか、フランスのマクロン大統領など各国の首脳らからはメッセージが寄せられました。

アメリカのトランプ大統領も書簡を送り、「アメリカは独立国家としてのウクライナの未来を信じている」「ウクライナの主権と尊厳を守り、持続可能で恒久的な平和につながる交渉による解決を支持する」などとしました。