老朽化を理由に香川県が解体を決めている旧県立体育館について、池田知事は、「解体を先延ばしにできない」としながらも保存を求める有志との話し合いに応じる姿勢を示しました。
世界的建築家、丹下健三が設計し、「船の体育館」と呼ばれる旧県立体育館です。老朽化と耐震性を理由に解体を決めている県に対し、民間の建築家らでつくる「再生委員会」が施設を買い取り、活用したい意向を表明していますが、県は今月(8月)7日、予定通り工事の入札手続きに入りました。
池田知事はきょう(18日)の会見で「所有する主体や安全対策が具体的でない」とこれまでの主張を繰り返しながらも、委員会との話し合いに「県教委が応じる」と話しました。
(池田豊人香川県知事)
「まずは教育委員会で、もし要請があればお聞きをしたい。安全対策についての先延ばしは今の時点で適切でないと思いますので」
再生委員会が提案を公表した先月18日からきのうまでに、県にはメールと電話が約60件寄せられ保存と解体、どちらの意見もあるということです。