スイスのジュネーブで、「プラスチックごみ」による環境汚染に対処する国際条約の策定を目指し、政府間交渉が今月5日から続けられていましたが、合意が見送られました。
スイスのジュネーブで、およそ180の国と地域の代表らが「プラスチックごみ」による環境汚染に対処するための国際条約の策定を目指し、今月5日から協議を続けてきました。
協議では、プラスチックの生産量の規制を求めるEU=ヨーロッパ連合や太平洋島しょ国と、プラスチックの原料となる石油の生産国であるサウジアラビアなどが合意形成できるかが焦点となっていました。
協議は期限の14日を過ぎても続いていましたが、15日、合意の見送りを決め、閉幕しました。
去年12月に行われた韓国・釜山での協議でも合意が見送られていて、フランスの環境大臣は「一部の国々が、自国民の健康や経済の持続可能性ではなく、短期的な経済的利益に駆り立てられ、採択を阻んだ」などと指摘し、怒りや失望の声が上がっています。
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