15日、終戦から80年を迎えました。
宮崎県内各地で戦没者への祈りが捧げられ、人々が平和と向き合いました。

15日正午すぎ、日向市の籾木地区では、鐘の音が力強く鳴り響きました。

(地元住民)
「こうやって鐘を鳴らしながら平和を祈るというのはありがたいことかと思う」
「平和について改めて考えさせられる」

この鐘は太平洋戦争中、地区に落とされた不発弾。

住民によりますと、1945年、米軍の空襲で落とされた爆弾とみられていて、終戦後、山の中で発見され、処理されたあとは公民館の軒先に下げられ、火災発生などを知らせる警鐘として使われていました。

およそ20年前一度、取り外さたものの、2022年、再び、地区の交流センターにつりさげられ、鐘は「平和の鐘」と名づけられました。

おととしから終戦の日に鐘を鳴らすように

(子ども)
「戦争は絶対になくなった方がいいと思う」
「平和な世界になって、戦争もいじめもなくなってほしいと思った」

高齢化が進む中、住民たちはこの鐘が平和の尊さを伝える一つになればと考えています。

(鐘を50年以上保管していた 黒木忠雄さん・83歳)
「次の世代になってくれる人たちが、あんな風にして一生懸命鐘を叩いて、その意味を、常日頃から、世界平和ということを伝えていきたいと思う」

(日向市籾木地区 溝口秀樹区長・71歳)
「人命の尊さを改めて考えさせられましたし、世界平和の発信につながるように、この鐘撞きが永久に子々孫々まで続くように継承していくように願うだけ」