『原子力潜水艦の事故』を想定した訓練が22日、長崎県佐世保市で行われました。
住民も参加した訓練は3年ぶりです。


『佐世保港に停泊中のアメリカ海軍の原子力潜水艦から放射性物質が漏れ、平常値を上回る放射線が検知された』という想定で訓練は始まりました。


今回の訓練には停泊地周辺の住民も3年ぶりに参加。

避難先の公民館では住民の被ばくの有無を調べるスクリーニング検査などが行われました。

一方でアメリカ軍側は「原子力潜水艦は安全」だとして今回も参加しませんでした。


訓練に参加した住民は「毎年こういう訓練は必要」「訓練をするたびに原子力の怖さを知る」など話していました。


また朝長則男佐世保市長は「絶対安全ということは私はないと思っている。“想定外”の想定をしておかなきゃいけないと思っている」と述べました。


岸壁周辺にはおよそ250人が住んでいて、佐世保市では『民家から離れた場所に原潜が停泊する新たな岸壁を整備』するよう国に求めています。