猛暑の影響は、お隣の国でも…。きょうも気温が一部地域で35℃に達し、猛暑警報が出された韓国。北東部にある畑では、白菜が収穫時期を迎えていますが…

記者
「葉は黒ずみ、中はドロドロに溶けています」

変色していました。上空から見てみると、一面に植えられた全ての白菜が同じような状態になっています。

農家
「高温で全て溶けて、今、収穫が全くできてない状態です」

全ての白菜が売り物にならないということで、被害額は1500万円を超えると話します。

農家
「途方に暮れています。対策もない」

白菜の生産量の減少は、韓国のソウルフードにも打撃となっています。

記者
「こちらでは、お店で出すキムチ作りが行われています」

こちらは、ゆでた豚肉にキムチをのせる料理が人気のお店。キムチに使う白菜は欠かせない食材ですが…

店主
「以前に比べ(仕入れ値が)2~3倍に上がる時もあり、大きな負担です」

最近は、葉がしおれた白菜も多く、1玉から作れるキムチの量も減りました。しかし、コストが増えた分を簡単には価格に転嫁できないといいます。

店主
「お客さんが離れるかもしれない。負担になって、お客さんが来なくなるかもしれない」

猛暑の影響は、そのほかの食品にも…。

記者
「こちらの養鶏場では、毎日100羽以上の鶏が死んでしまっているということです」

家畜にも深刻な影響が出ていて、死んだ鶏と豚は合わせて150万頭を超えました。

さらに追い打ちをかけているのが、先月、韓国を襲った豪雨です。多くの作物が被害を受け、スイカは出荷できない状態になりました。

異常気象が韓国の食卓を直撃しています。