長期休みで増えるのが車のトラブルです。
JAF日本自動車連盟は、バッテリー上がりやタイヤのパンクなどを起こさないためにお出かけ前の点検を呼びかけています。
JAF宮崎支部では、去年、お盆の期間の10日間に609件のロードサービスで出動しました。

ロードサービスの内訳を見てみると、最も多かったのがバッテリー上がりで165件。
次いで、タイヤのパンクが133件とこの2つでおよそ半数を占めました。
今回、JAF宮崎支部の三善博昭さんに、お出かけ前にチェックしておきたいポイントを聞きました。
まず、タイヤのパンクは、空気圧不足や溝の摩耗に加え、ヒビや傷が原因となるケースが多いということです。

(JAF宮崎支部推進課 三善博昭さん)
「タイヤのここにチェックする印があるので、タイヤがすり減っていると、この面がここのタイヤの面と同じくらいになっていると、すり減っている、もう耐水する機能が少なくなっているので、スリップしたりとか、事故につながるので、タイヤ交換の時期ですというのが分かります」


続いて、バッテリーのチェック。
クルマのバッテリーの寿命は、一般的に2年から3年と言われています。
ただ、使用状況によって、交換の時期が早まる可能性があるため、定期的に確認する必要があります。

(JAF宮崎支部推進課 三善博昭さん)
「バッテリーの液がありますが、それがこの間(上限と下限の表示の間)に入っていないと、バッテリーが充電できないような感じになるので」

また、今の時期、特に気を付けたいのが…
(玉岡克希記者)
「車のエンジンを切って、およそ10分。車内の温度は、手元の温度計で47度となっています」

真夏の車内は、短時間でも熱中症になる危険があります。
特に、小さな子どもや高齢者は重症化しやすいため、車内に残したまま離れないようにしましょう。
(JAF宮崎支部推進課 三善博昭さん)
「事前にタイヤであったり、バッテリーであったり、予防できるところはチェックしてもらって、楽しいお盆休みを過ごしていただければと思います」

自分でチェックしてからお出かけしたいものです。
もし、出先でバッテリーが上がってしまった場合、「ジャンピングスタート」という応急処置があります。
これは、別の車のバッテリーから電気を分けてもらい、エンジンを始動させる方法です。
バッテリーが上がった車と電気を供給してくれる車のボンネットを開けて、エンジンを停止させてから、ブースターケーブルと呼ばれる専用のケーブルをつなげます。
そして、アクセルを踏むなどしてエンジンを始動させる方法で、詳しくはインターネットでもすぐに調べることができます。

JAFによりますと、ハイブリッド車はエンジンの仕組みが異なるため、対応できない場合があるそうなので、車種を確認してから行うようにください。