老朽化を理由に香川県が解体を決めている旧県立体育館について、日本建築家協会が保存と再活用に関する要望書を県に提出しました。

日本建築家協会の会員2人が香川県庁を訪れ、池田知事宛ての要望書を手渡しました。世界的建築家、丹下健三が設計し、「船の体育館」として知られる旧県立体育館です。

先月(7月)、建築家などでつくる再生委員会が施設の買い取りと耐震改修、再活用の意向を表明していましたが、県は予定通り解体工事を進めるための入札の手続きに入りました。

要望書では、県に対し解体を考えなおすことと、民間の提案を含む多様な選択肢を協議する場を早急に求めています。

(日本建築家協会四国支部 香川地域会 斉藤圭一会長)
「再生委員会との協議がなされていないと聞いていますので、実際に協議を行ってその案を検討していただきたい」

丹下建築については、世界遺産登録への運動が進められている事例もあるなどとして、協会は、県議会にも同様の要望書を提出しました。