草刈り機で前足を切断するけがを負った国の天然記念物リュウキュウヤマガメが治療を経て回復し、やんばるの森に帰されました。

このリュウキュウヤマガメは去年5月、国頭村辺野喜の畑で草刈り作業中の機械に巻き込まれ右前足が切断されました。

ヤンバル動物診療所に搬送され治療を受けていましたが、先月から歩行や仰向けからの起き上がりなどができるようになったことから、7日やんばるの森へと帰されました。
▼ヤンバル動物診療所・山岸真貴獣医師「思っていたよりたくましく野生復帰してくれたので、力強く歩いてくれた姿を見ることが出来て安心しました」
▼草刈りをしていた農家・山城健太さん「うれしいです。ちゃんと歩けるかなと家族とも話していたので、家族にも報告します」

環境省によると、リュウキュウヤマガメが被害にあった事故は去年1年間で7件、ことしはすでに6件発生していて、草刈り作業では周囲を確認することや、やんばる路を車で走行する際には小さい生き物に注意するよう呼びかけています。