7日の愛媛県内は久しぶりにまとまった雨となり松山では1時間に29.5ミリと通勤通学の時間帯に強い雨を観測しました。

県内全域でまとまった雨が降るのは20日ぶりです。
7日の県内は前線が西日本を南下し、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で朝から雨が降り松山では午前9時前までの1時間に29.5ミリの強い雨を観測しました。

山田拓海記者
「久万高原町にいます。かなり激しい雨が降っています。雷も鳴っています」

降り始めからの総雨量は松山で33ミリ、久万高原町久万で31ミリ、東温市上林で28.5ミリ、などとなりました。
県内全域でまとまった雨が降ったのは先月18日以来、20日ぶりです。

交通機関にも影響が出ました。
JR予讃線の海回りは、伊予市駅と伊予大洲駅の間で一時運転を見合わせました。

山下アナウンサー
「午前10時です。松山市内は朝から雨が降り、ここ最近の暑さと比べるとかなり涼しく感じます」

雨が降った影響で午前9時ごろ、松山の気温は、6日の同じ時間と比べおよそ8℃低い24.9℃まで下がりました。

ただ、その後、気温は30℃近くまで上がり、湿度も高く不快な暑さとなりました。

気象台によりますと雨のピークは過ぎたということですが、引き続き、大気が不安定な状態が続くため、8日夕方にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意が必要です。

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この雨の影響で、松山市の水がめ、石手川ダムの貯水率は、7日午後4時の時点で76%と、けさ8時の時点と比べ、1.3ポイント回復しました。

しかし、平年の同じ時期と比べると12ポイントあまり下回っていて、今後もまとまった雨が見込めないことから、利水者らでつくる「石手川渇水調整協議会」では、8日、取水制限など対応を話し合う方針です。