今月4日から5日にかけて愛媛県新居浜市の国領川河川敷にあるテニスコートなどのスポーツ施設や隣接する中学校で、特定外来生物の毒グモ、セアカゴケグモが相次いで見つかりました。

県自然保護課によりますと、今月4日、国領川河川敷にある新居浜市市民テニスコートでセアカゴケグモのものと見られる巣を市民が発見し、通報を受けた市が調査したところ、メスのセアカゴケグモ1匹が見つかりました。

これを受け、翌5日に市と県が周辺を調査したところ、河川敷にあるテニスコート、東雲陸上競技場、ソフトボール場の3つの施設でメスのセアカゴケグモあわせて51匹と卵が複数見つかりました。

また隣接する新居浜南中学校でも駐輪場と校舎の周辺でメス4匹が発見されたということです。

セアカゴケグモはすべて殺処分され、これまでにクモにかまれたり健康被害を訴えたりする人は確認されていないということです。

特定外来種のセアカゴケグモは、かまれると痛みや腫れを引き起こし、重症化すると、吐き気や腹痛といった症状が出る場合もあります。

市は今後、発見場所やその周辺の見回りを定期的に行い、セアカゴケグモを発見した場合は、防除を実施するとともに地域住民への注意喚起や情報提供を行うということです。