山口県下松市で係留中の外国船内で4日、外国籍の乗組員が負傷し、死亡する事故が発生しました。



死亡したのは、インドネシア国籍の2等機関士の男性(36)です。

午前11時15分ごろ、「乗組員が作業中、ハッチカバーに挟まれ負傷した」と徳山海上保安部に通報がありました。

男性は心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。

徳山海上保安部によると、ハッチカバーは船の中の倉庫などの扉で、かなりの重さがあるものです。

男性は頭や首の周辺を挟まれていたということです。

男性が乗っていたのは韓国船籍の2347トンの貨物船「KEUM YANG 3」で、乗組員は11人いました。

荷揚げ作業を行うため東洋鋼鈑の岸壁に係留していたところ、事故が起きたということで、荷揚げの作業員ではない男性がハッチカバーに近づいた理由はほかの乗組員も分からないということです。

徳山海上保安部は、業務上過失致死の容疑も視野に調べています。