OPEC=石油輸出国機構とロシアなどの産油国で構成するOPECプラスの有志8か国が、9月も原油を増産すると発表しました。原油価格の下落につながる可能性があります。

OPECプラスのうち、サウジアラビアやロシアなどの有志8か国は3日、オンラインで会合を開き、9月の原油の生産量を1日あたり54万7000バレル増やすと明らかにしました。

安定した世界経済の見通しと、現在の健全な市場の条件を考慮しての決定だとしています。

これによって8か国がことし3月まで続けていた1日あたり220万バレルの自主的な減産は解消され、原油の生産拡大に転じることになります。

原油価格は、アメリカのトランプ大統領がロシアが停戦に応じなければ制裁を科す考えを示したことで、一時、1バレル=70ドル台まで上昇しましたが、供給が増えれば原油価格の下落につながる可能性もあります。