パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、トランプ大統領が、戦闘の終結と人質全員の救出を一度に実現する包括的な合意を目指す方針に転換する意向だと、アメリカの中東担当特使が述べたと報じられました。
これはアメリカのニュースサイト「アクシオス」が報じたもので、アメリカのウィットコフ中東担当特使がイスラム組織ハマスが拘束する人質の家族との会合で発言したということです。
2日、イスラエルのテルアビブで行われた人質家族との会合でウィットコフ特使は、トランプ大統領がガザでの停戦や人質解放をめぐり、部分的かつ段階的な合意を目指す方針から、戦闘の終結と人質全員の救出を一度に実現する包括的合意を目指す方針に転換したいと考えている、と述べたということです。
アクシオスは、イスラエル当局者の話として、ウィットコフ特使がイスラエルのネタニヤフ首相と包括的合意を目指す方針に転換する可能性について話し合ったとも報じています。
さらに、ウィットコフ氏は会合で、戦闘終結に向けたいかなる合意にもハマスの非武装化が含まれなければならないとし、「ハマスは非武装化の用意があると述べている」と語ったということです。
一方で、ロイター通信によりますと、ハマスは2日、エルサレムを首都とする独立したパレスチナの主権国家が樹立されない限り、武装解除はしないとする声明を出したということです。
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