アメリカのトランプ大統領は、ブラジルに対して50%の関税を課すための大統領令に署名しました。
トランプ大統領は30日、ブラジルからの輸入品に40%の追加関税を課すとする大統領令に署名しました。ブラジルには現在、10%の相互関税が課されていて、税率はあわせて50%となります。
トランプ氏は自らに近く、「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナロ前大統領が、2022年の大統領選挙をめぐり、敗北を覆そうとしたとしてクーデター未遂の罪で起訴されたことを問題視していて、大統領令の中でも「政治的な迫害で、ブラジルにおける法の支配の崩壊につながっている」などと指摘。「アメリカ人の表現の自由も侵害されている」などと主張し、ブラジル政府の政策は国家安全保障上の脅威にあたるとして、追加関税を課す根拠としました。
一方、大統領令では、追加関税の発動までに7日間の猶予期間を設けたほか、ブルームバーグ通信によりますと、オレンジジュースや航空機部品などは追加関税の対象から除外しています。
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