山口県内ではうそ電話詐欺の被害が相次いでいて、特別警戒警報が出されています。被害を食い止めようと30日、山口市で警察官らが高齢者のいる家庭を訪ね、注意を呼びかけました。

山口県警山口南署の警察官と防犯ボランティアらが高齢者のいる家庭を訪ねました。被害を防ぐために知らない番号の電話に出ないことや、すぐに折り返さないことなどを呼びかけました。

番号をスマートフォンで検索すれば、悪質業者かどうかを調べられることも紹介していました。

女性(80代)
「隣近所の関係が希薄でしょ?だからやっぱりテレビを見ますね。それで知識をつけながら対策を考えています」

海外を拠点にする詐欺グループもいるため、国際電話を遮断する無料サービスも勧めていました。

男性(70代)
「詐欺かなとまず疑いからかかってそれからしっかり防衛する」
山口南署生活安全課 野村泰洋 警部補
「詐欺を防止するためには警察の力、地区の力、地域住民の方、一体となって詐欺の被害の防止に取り組むこういう気持ちが大事なのかなと思います」

県警によると県内では今年に入って84件のうそ電話詐欺が確認されていて、被害額は2億9000万円ということです。被害が相次いでいることから県警は「うそ電話詐欺特別警戒警報」を出して警戒を強めています。