気象庁は、午前8時25分ごろカムチャツカ半島付近で発生した地震について会見を行い、津波警報の発表地域では沿岸部や川沿いから直ちに避難するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、この地震で、北海道で震度2を観測したほか、北海道から九州の広い範囲で震度1を観測したということです。

北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報が発表されています。

気象庁は当初、津波注意報を発表していましたが、午前9時40分に警報に切り替えました。この理由について、「当初、地震のマグニチュードを8.0と推定したが、精査を進めたところマグニチュードが8.7だとわかったため、より高い津波が予想された」としています。

カムチャツカ半島付近では今月20日にもマグニチュード7.4の地震が発生していますが、一連の地震活動かどうかは現時点でわからないということです。

会見の中で、気象庁は「海外で発生した地震の場合、津波の継続時間が長くなる。過去には警報の発表から解除まで1日以上かかったことがあるので、今回も半日から1日はかかる可能性がある」として、津波警報が解除されるまでは避難を続けるよう呼びかけています。