ロシアによるウクライナの軍事侵攻が始まって3年5か月経ちましたが、状況はますます激化しています。今月、ウクライナから11歳の少女が宮崎県内に避難してきました。少女にウクライナの現状を聞きました。
ロシアによるウクライナの軍事侵攻が始まって3年5か月。国連によりますと、ウクライナにおける先月の民間人の死者数は232人、負傷者数は1343人と過去最高となりました。
(ミラーナさん)「私の名前はミラーナです。11歳です。ウクライナから来ました」

ウクライナの首都キーウで暮らしていたミラーナさん。戦争の激化にともない、県内に滞在する家族を頼って、今月4日、避難してきました。
(ミラーナさん)「家族に会えてとてもうれしかった。戦争の間は家族が全員が一つの場所に集まることはできなかったから。宮崎は安全な場所だから来られてうれしい」
現在ヨーロッパの大学に通う兄のニキータさんも妹のために事前に宮崎に入り、再開を喜び合いました。

(兄・ニキータさん)「私たちは宮崎で楽しい時間を一緒に過ごせて幸せ。ずっとはいられないにしても安全な場所にいられてうれしい」
ミラーナさんによりますと、キーウに対する攻撃は今でも毎日のようにあり、長引く戦争に国外への避難者が後を絶たないということです。

(ミラーナさん)「ロシアのゴールは首都・キーウを侵略することだから、みんなキーウの外に出たがる。爆弾が近くに落ちた時は、家は揺れたしいろんなものが壊れる音がした。そんな時にどこに行けばいいか、何をすればいいか誰もわからない状況」

戦争によって、国外への避難を余儀なくされたミラーナさん。
今、望むことは1つだけです。
(ミラーナさん)「戦争ができるだけ早く終わることだけ。」

そして、兄のニキータさんも、母国に安心して戻れることを願っています。
(ニキータさん)「安全な家があることが最も幸せで心地が良いことだから、自分の国や街を楽しんでほしい。すべての人は、電気やガスがあることなど普通の生活に感謝しなければいけない」

ミラーナさんは、宮崎に父親と滞在し、今後は、小学校の授業をリモートで受けることにしているそうです。
宮崎県によりますと、6月19日時点で、ウクライナから8世帯18人が県内に避難してきているということです。