高校ラガーマンの憧れの舞台、「花園」をかけた戦いです。全国高校ラグビー岡山県大会の決勝戦があさって(20日)に行われます。決勝に進出したのは、倉敷と創志学園。両校の花園にかける思いを取材しました。


練習の初めに行うトレーニングは、校舎にある廊下の雑巾がけです。


(部員)
「下半身が強化できて。タックルは低い姿勢で入らないといけないので。こういう練習はいいと思います」


「エイ・オー」


2年連続の花園出場を目指す、倉敷高校ラグビー部です。昨年、ラグビー部創部4年目で花園に初出場を果たしましたが、初戦で大分県代表に敗れました。


(倉敷高 土屋舞央主将)
「絶対勝つぞ、という気持ちで日々練習しているので。僕たちの目標は『花園ベスト8』なので。ベスト8にいくために、花園予選は絶対に勝たないといけないので。絶対勝つぞと思っています」


(倉敷高 梅本勝監督)
「声!声!声」

ラグビー部創部の4年前からチームを指揮してきたのは、梅本勝監督です。これまでに島根県や広島県で、花園の常連校を育て上げてきました。


梅本監督は倉敷高校に就任して以来、「声を出す」ことの大切さを選手たちに伝え続けてきました。


(倉敷高 梅本勝監督)
「声を出すことで耳で。見ることはできないんですけど、『耳で見る』という感覚で、味方が来てくれているから踏ん張ろうとか。そうやってコミュニケーションをとっていかないと、なかなか強いチームにはなっていかないと指導して感じている」


「いくぞ!おー!」


13日に行われた準決勝では、持ち前の攻撃力で倉敷工業を圧倒しました。昨年の花園経験者が多く残るなか、ゲームメーカーとして期待されるのはナンバーエイトの丸尾選手です。


(丸尾瞬選手)
「自分らしいタックルとアタックの切り裂きっていうのを、やっぱり意識して、試合では目立てるようなプレーをしたいと思います。全国大会に出るためには、絶対に決勝戦で勝たないといけないので、まずはしっかりと自分たちのラグビーをして勝って全国大会に出場する」


(梅本勝監督)
「あくまでチャレンジャーで体を張ってですね、激しくボールを獲得しにいってくれると思います。そういうラグビー展開に持ち込みたいです。」


チームスローガンは「全ては一歩から」。花園でのベスト8を叶えるためにも、譲れない岡山県代表の切符です。


高校ラガーマンの夢の舞台、「花園」をかけた一戦は、美作ラグビー・サッカー場であさって(20日)の午後1時キックオフです。