タイとカンボジアの国境地帯で起きた軍事衝突をめぐり、両国の死傷者は160人を超え、緊迫した情勢が続いています。

タイとカンボジアが領有権を主張し合う係争地では24日から両軍が交戦していて、タイ軍はこれまでに民間人ら19人が死亡、62人が負傷したと発表しました。

一方、カンボジア国防省は26日、民間人と兵士の合わせて13人が死亡したほか、71人がけがをしたとし、両国の死傷者は160人を超えています。

こうしたなか、国連の安全保障理事会は25日、非公開の会合を開き、カンボジアの国連大使はタイに対し無条件での即時停戦を求めたと明らかにしました。