全国の中小企業が参加する日本商工会議所はきょう、臨時会員総会を開き、三菱商事相談役の小林健氏を新しい会頭に選任しました。

日本商工会議所 小林健会頭
「賃上げはしたいですね。消費者に直面している業界、これはなかなか言うはやすしで、私は承知した上で言うんですが、やはり適正値上げをする勇気を持とう、とこれはぜひお願いしたい」

日本商工会議所の小林新会頭は総会後の会見で、賃上げは必要だと強調したうえで消費者、経営者ともにデフレマインドを払拭する必要があると述べました。

また、賃上げに向けて中小企業の弱みは生産性だと指摘し、生産性の向上に向けて政府にデジタル化やリスキリング=学び直しの支援の強化を求めていく考えを示しました。

また、今後は、商工会議所が掲げている「現場主義」「双方向主義」の実践のため、年内に全国を回る予定です。

小林新会頭は、三菱商事で社長や会長を務め、現在は相談役です。

日本商工会議所の会頭が商社から起用されるのは、初めてとなります。