SNSで話題の進化型の手洗いスタンドの話題です。スタジオに実物を準備し、開発のきっかけや、高まる需要についてお伝えします。

◆水20リットルで500回以上も手洗い可能!同時にスマホ除菌も!

水循環型手洗いスタンド「WOSH」は、電源と水20Lを入れるだけで、500回以上の手洗いができます。使用した水をろ過して、綺麗にして繰り返し再利用するというものです。

また、手洗い場の横にある溝にスマートフォンをセットすると、深紫外線を照射して30秒で表面についたウイルスを99.9%除去してくれるという優れものです。

◆実際にコメンテーターの朝日奈央が体験

スマホを溝にセットすると、静かに溝に収納されて蓋がしまります。
そして手を洗います。手を洗い終える30秒後には、スマートフォンも除菌された状態で出てきます。たった30秒間で手もスマートフォンもピカピカです。

コメンテーター・朝日奈央
「スマホを洗うってなると、濡れるのかなっていう心配があります。全然そういうことじゃないんですね(笑)」
「手洗った後にスマホを触るのはちょっと抵抗ありますから、これはありがたい。」

◆開発のきっかけは東日本大震災

WOTA株式会社の前田社長は、2011年の3月に大学の合格発表で上京した翌日に、東日本大震災に直面し、断水を経験しました。その際に、東京都内の水インフラの脆弱性を感じ、大学在学中に水インフラの研究開発に着手。2018年には水を循環させ再利用できるシャワーを開発しました。

◆水を再利用できるシャワーが被災地で活用

水を循環させ再利用できるシャワー「WOTA BOX」は、持ち運ぶことができ、15分で設営ができます。電源と水100Lがあれば、100人以上がシャワーを利用することができ、実際に災害現場でも使われています。

2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号そして今年9月の台風による静岡市の断水でも使われ、被災者延べ2万人以上が「WOTA BOX」を使用したということです。

◆循環管型の手洗い機「WOSH」誕生

ただ、2018年の西日本豪雨の被災者から「トイレの後に手を洗いたいが、断水して手が洗えない」という声が上がり、そこでWOSHが2020年に開発されたということです。
循環型なので、水道がなくても使えます。

◆新型コロナの流行で「手洗い需要」増加

災害現場だけでなく、コロナ禍で手洗いの需要が増えているということで、現在、様々な場所に設置されています。東急百貨店本店(東京・渋谷区)やMIYASHITA PARK(東京・渋谷区)、大学、病院、介護施設、商業施設などで導入されています。

さらに東京オリンピックの選手村の中にもあったということです。今後、身の回りで目にする機会が増えるかもしれません。

◆”地球のこれからを考えるきっかけに”

WOTA株式会社 広報担当
「水の使い捨てから、水の循環利用を当たり前の世界にすることで持続可能な仕組みに変えていきたい。製品を使うことで地球のこれからを考えるきっかけになると嬉しい」

恵俊彰
「これSDGsですよね。日本は災害が多いですから非常に助かりますね」

弁護士・八代英樹
「山間部とか、水の取りづらいところでも活用できるじゃないですか。災害でも本当に役に立ちますから、すばらしいですね」

(ひるおび 2022年11月16日放送より)