福岡県北九州市に”すっぴん”、つまり素顔が名前の由来になっている滝があります。

「水しぶきで墨を塗った女性も素顔に戻った」という伝説の滝は市街地に近く、週末は多くの親子連れで賑わいます。

紫川の上流に向かって山道を歩くと・・・

北九州市の市街地を流れる紫川。その上流に向かって、山道をしばらく歩くと見えてくるのが・・・・

RKB 若松康志記者
「あー見える、あれだ!」

小倉南区道原にある「菅生(すがお)の滝」です。

落差30メートル 水しぶきがひんやりと体を包む

上段の滝は、落差が市内で最大のおよそ30メートル。

細かく舞った水しぶきがひんやりと体を包み込んでくれます。

親子連れが水遊びや魚取り「めっちゃつめたーい」

この日は数組の親子連れが水遊びや魚取りを楽しんでいました。

「めっちゃつめたーい、きもちー」

Q.後ろの滝見た?
「見た」「すごかった」「勢いがすごすぎる!」

滝を撮影するために宮崎県から訪れたという人も。

宮崎から訪れた人
「TikTokやInstagramとかにあげてますね。癒やされるなぁって感じですね」

顔に墨を塗った女性も素顔に戻った、伝説の滝

「菅生(すがお)の滝」という名前は、顔に墨を塗った女性が勢いよくあがる滝の水しぶきで、「素顔」に戻ったという伝説に由来しています。
(「民話と伝説マップ 北九州むかしばなし」より)

中谷地区まちづくり協議会 大坂久弥 事務局長
「滝にあたっていると顔に塗っていた墨がとれて素顔になったと。その「素顔」の漢字が変わって、すっぴんの素顔から今の”菅生”という字に変わって『菅生の滝』と呼ばれるようになった。そういう言い伝えがあります」

市街地からアクセスしやすく、週末は多くの親子連れで賑わう「菅生の滝」。

涼しさや癒やしを与えてくれる北九州市の観光スポットです。