今年もコバエの季節がやってきました。

遠い夏の日、筆者はキッチンの隅にゴマ団子が落ちているのを見つけました。

(筆者)
「こんなところに、なんでゴマ団子が?」

ゴマ団子と言えば、本物は【画像①】のような感じ。表面には、香ばしく焼けた色合いのゴマ粒。美味しそうにさえ見えました。しかし、よく観察してみると…「ゴマ粒」にみえていたのはゴマ粒ではなかったのです。

(筆者)
「これ、何かのさなぎ??」

震える指で画像検索してみると...ゴマ粒状の「コバエのさなぎ」とほぼ一致!
思わず気を失いそうになりました。

【画像①】これは本物のゴマ団子

ゴマ粒そっくり その正体は...

このゴマ粒のような「コバエのさなぎ」は、いったいどこからやってきたのか。もしそのまま放置していたら、更にどんな惨状になっていたのか。害虫駆除の専門家、東洋産業の大野竜徳さんに教えてもらいました。

ーゴマ粒そっくりなさなぎは、何なのでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「『ノミバエのさなぎ』です。ノミとハエの名前が入っていてややこしいですが、これもハエの仲間です」

「よーく見ると、後ろ脚が太く、まるでノミのように跳ねるように見えることからノミバエ、という名前なのでしょう」

「翅は小さく、あまり飛ぶのが上手でないように見えますが、光にも寄せられるため、明るいところでもよく目にします」

※ノミバエの成虫やさなぎの画像は、この記事の最後、あるいは画像ギャラリーでご覧になれます。【画像②~⑥は閲覧注意です!】