参議院選挙で敗北しながらも続投を表明した石破総理に対し、自民党内から退陣を求める動きが加速しています。

石破総理
「政治を停滞させないよう漂流させないよう、国家・国民の皆様方に対する責任を果たしていかねばならない」

きのうの記者会見で続投を表明した石破総理ですが、この決断に党内からは不満が噴出しています。

鈴木英敬衆院議員のXより
「選挙による審判を軽視していると言わざるを得ない」

山田宏参院議員のXより
「まず選挙大敗の責任を総理が速やかに取ることが先だ」

「ポスト石破」の1人であるこの人は。

小泉進次郎 農水大臣
「政治家の責任の取り方というのは、政治家一人一人が向き合うべき重い判断だと思います」

こうしたなか、党内の実力者たちも水面下での動きを加速させています。

きのう、林官房長官が都内で自らを支援する旧岸田派の議員らと会合。このなかには、党の執行部の姿も。また、麻生最高顧問も茂木前幹事長と会談。いずれも、今後の政局を睨みつつ、「ポスト石破」に向けて意見を交わしたものとみられます。

一方、石破総理や森山幹事長は「おろし」に向けた動きに先んじて、今月31日に党所属のすべての国会議員が出席する「両院議員懇談会」を開くことを決定。ただ、「懇談会」は何かを決定する場ではないため、党内では決定権のある「両院議員総会」の開催を求める署名活動が始まっています。

「総会」では出席者の過半数で議案を決定できるため、退陣要求が出れば石破総理の進退に直結する可能性も出てきます。

「続投宣言」の直後から総理は厳しい立場に追い込まれています。