ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア側に対し、直接交渉を来週行うことを提案したと明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は19日、ビデオ演説で、国家安全保障・国防会議の書記に就任したウメロフ氏がロシア側に対し、来週、直接交渉を行うことを提案したと明らかにしました。

ウメロフ氏は今年5月に再開したロシアとの直接交渉で、当時は国防相としてウクライナ代表団のトップを務めていました。

ゼレンスキー氏は「交渉を加速させ、停戦実現のためにあらゆる努力をしなければならない」としたうえで、ロシアのプーチン大統領との首脳会談を行う用意があると改めて強調しました。

ロシア国営タス通信によりますと、これに先立ち、ペスコフ大統領報道官が17日、「3回目の直接交渉についてウクライナの提案を待っている」と話したということです。

先月行われた前回の交渉では、双方が新たな捕虜交換や遺体の返還で合意しましたが、停戦や和平に向けた条件についての主張に大きな隔たりがあり、進展は見られませんでした。