ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの直接交渉で代表団のトップを務めてきたウメロフ前国防相を安全保障政策の中核を担う国家安全保障・国防会議の書記に任命しました。

ゼレンスキー大統領は18日、ウメロフ前国防相を国家安全保障・国防会議の書記に任命する大統領令に署名しました。

ゼレンスキー氏はSNSでウメロフ氏と防衛や安全保障、ロシアとの直接交渉に関して協議したと明らかにしています。

ウメロフ氏は侵攻直後の2022年3月にトルコ・イスタンブールでロシアとの直接交渉に参加したほか、今年5月に再開した交渉ではウクライナ代表団のトップを務めていました。

国家安全保障・国防会議は大統領のもと、安全保障や国防政策の調整などを行う重要な機関で、ウメロフ氏は今後も重要任務を担うことになります。

ウメロフ氏をめぐっては、駐米大使に転出するとの観測も出ていましたが、見送られました。