実はいま、アメリカで「スーパーマンは移民だ」という発言が論争を巻き起こしています。
記者
「ニューヨークのタイムズスクエアに来ています。あそこのビル、スーパーマンの大きな看板がずらっと並んでいます」
11日にアメリカや日本などで公開された、映画「スーパーマン」。アメリカでは初登場1位となる1億2200万ドルの興行収入を記録する好スタートを切りました。
「スーパーマン」の誕生は1938年。滅亡する惑星から地球に逃れ、アメリカで成長したヒーローが、正体を隠しながら超人的な能力で人々のために戦う物語です。長年、アメリカで愛されてきました。
映画を観た人
「アクションがすごくて、ストーリーも良かった」
「すごく面白かった。スーパーマン役がうまかった」
そんな人気映画の最新作をめぐり、ホワイトハウスは10日、スーパーマンの格好をしたトランプ大統領の画像を投稿しました。背景にあるのは、スーパーマンをめぐる政治論争とみられます。きっかけは、ジェームズ・ガン監督の発言でした。
ジェームズ・ガン監督
「スーパーマンはアメリカの物語。ほかの場所から来て、この国で暮らす移民です」
イギリスメディアのインタビューで、別の星から地球に来たスーパーマンを“移民”と表現したのです。
トランプ政権の「移民政策」をめぐり、大きな混乱が続くなかで、監督は「政治的な映画だ」と強調。記事では「スーパーマン」の原作者がヨーロッパからの移民の家庭の出身であったことなども紹介されました。
こうした内容に、保守系の評論家らが「映画の世界に政治を持ち込むべきではない」などと猛反発。トランプ大統領の支持者からも「ひどい例えだ」と批判の声があがり、論争となったのです。
一方で、古くからのファンたちは、「スーパーマンはどちら側にもつかないはずだ」と考えているようです。
コミックストアのマネージャー
「アメリカにはいつも分断がありましたが、これほどの二極化は初めてです。スーパーマンは失望しているかもしれませんが、立ち止まることはありません。彼は全ての人のヒーローであり、どちらか一方につくことはありません」
思わぬ形で再認識されたアメリカ社会の深刻な分断。スーパーマンは、どんな思いで見ているのでしょうか。
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