7月13日、北海道ニセコ町で、地元の小中学生たちが地域の危ない場所や魅力ある場所を盛り込んだマップ作りを行ないました。

この取り組みは、地域住民の防災意識を高める目的でニセコ町が企画し、今回で3回目になります。

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3回目となる今年は近藤地区が対象

 今年、マップ作りの対象となったのはニセコ町近藤地区です。

防災班と魅力班に分かれてフィールドワーク

 参加したのは、ニセコ町のまちづくり委員会に所属する小中学生、ニセコ町役場の職員、北海学園大学の講師と学生たちで、防災班と魅力班の2班に分かれて、現場で自分たちの目で確かめたり、地域の住民の話を聞いたりします。

マップ作りに参加する子どもたち

 防災班は、川の近くで氾濫の可能性がある場所や、吹き溜まりになりやすい場所、交通量が増えている場所などをチェック。

マップ作りに参加する子どもたち

 魅力班は、ダチョウ牧場や湧き水の汲み場など近藤地区ならではの場所を調査し、自分たちの町の特色を記録しました。

防災班、魅力班はそれぞれの現場で調査した記録や住民から聴き取ったメモをもとに、付箋にコメントを書きながら地図に落とし込んでいきます。

付箋にコメント書きながら地図を作製

 作成された地図には、危険度を色分けしてわかりやすくする工夫が凝らされるなど、手作り感があふれていました。

最後に、小中学生が作った地図を元に北海学園の講師と学生たちが、要点をまとめて地図を仕上げました。

出来上がった地図を発表する子どもたち

 参加した小学生は「古い建物があったり、危ないところが分かった。自分たちの町をもっと知りたい」とか「いろんな場所を見て回ったけど、実際に地図にするのは難しい」などと話し、地域を見つめていました。

指導した北海学園大学の谷端郷先生

 指導した北海学園大学谷端郷先生「危ないところ、魅力的な場所は地域ごとに違う。色んな場所を観察して違いがわかる人になってもらえれば」と、企画の狙いを明かします。

昨年の完成した地図

 ニセコ町ふれあいマップ近藤地区防災編・魅力編は、完成次第、近藤地区の全ての世帯に配られる予定です。

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