取り組みたい仕事を提案し、商品開発や販売を行う「起業体験学習」が長崎市の中学校で進められています。

生徒発表
「消臭効果、ばっちり!」
「長崎の地域課題解決の架け橋となります!」
「ぜひ弊社への投資をお願いします!」

長崎市立長崎中学校では、課題を解決する力を身につけてもらおうと、2年前から「総合的な学習の時間」で会社の立ち上げや商品開発の体験に取り組んでいます。

保護者らを招いた説明会では、校内の予選を勝ち抜いた6つのグループが、自社の商品や予算を紹介し、株主獲得に向けてアピールしました。生徒たちは1株500円で株式を発行し、今後、得られた資金で地元の企業とともに商品を作ります。

副社長役の生徒
「お金の管理や難しい計算が多くて、デザインを考えるのは簡単でも、作ってみたら意外と難しかった」

社長役の生徒
「商品を完売してお客様に株の値段を返すのはもちろん、長崎への地域貢献を一番に考えていきたいです」

生徒たちは完成した商品を10月の文化祭で販売し、収益は株主への配当や福祉施設への寄付にあてられるということです。