平和について考えてもらおうと、新潟県佐渡市の小学校で17日、コンサートが開かれました。音色を響かせたのは、戦争を体験したピアノです。

佐渡市の二宮小学校に響いた美しい音色。
実はこのピアノ、80年前の広島市で原爆の爆風や熱線から耐えた『被ばくピアノ』です。

コンサートは、ピアノ調律師で被ばく2世の矢川光則さんが全国で行っているもので、被爆当時のエピソードやこのピアノとの出会いなども児童たちに伝えました。

【ピアノ調律師 矢川光則さん】
「平和は誰かが与えてくれるものではなくて、一人一人がつくり出していかなきゃいけないもの。そういう認識を考えてもらえる、まず一歩、きっかけづくりにはなったんじゃないかなと」

【児童】
「高い音とかがすごくきれいだった」
「原爆の恐ろしさと生きている幸せを感じられて良かったし、演奏を聴いてとても心に響いたし、歴史を感じられて良かったです」

被爆ピアノの音色はこれからも平和の尊さを伝え続けていきます。