農林水産省が発表した最新の業者間でのコメの取引価格は、5月と比べてほぼ横ばいと、依然、高値が続いています。

コメ取引きの代表的な指標である「相対取引価格」で、2024年産の6月の価格は、全銘柄平均で玄米60キロあたり2万7613円となりました。5月に比べて36円下がりましたが、ほぼ横ばいで、依然として高値であることが浮き彫りです。

いくつかの主要な銘柄米への需要が根強いことが要因とみられ、備蓄米放出による業者間の取引価格への効果は限定的です。

その上で、不足感を背景に24年産のコメは例年より早いペースで取引が進んでいて、契約も終盤を迎えていることから、農水省は「今回の価格から先を見通すのは難しい」と説明しています。