台風15号の影響で土砂崩れが発生した浜松市天竜区では11月15日、住民への避難指示が解除されました。一方、浜松市役所では崩落の起点にあった盛り土などの検証会が開かれました。
浜松市天竜区の緑恵台では、台風15号の影響で土砂崩れが発生し、住宅3棟が損壊、住民3人がけがをしました。
<山口駿平記者>
「きょう避難指示が解除され地元住民も安どの声が聞かれました」
崩落した土砂の撤去が15日までに完了したため、12世帯26人に出ていた避難指示が解除されました。
<近くの住民は>
「とても安心しています。避難の準備だけはしていて雨が降るとドキドキしていたのでとても安心しています」
崩落の起点にあった「盛り土」を検証するため浜松市は15日に会議を開き、大学教授など地盤工学の専門家2人が委員として招かれました。
<浜松市 長田繁喜副市長>
「技術的検証を踏まえて、今度は行政対応が本当に良かったかどうか、どうあるべきだったのかそこが今後検証していきたいと思います」
検証会ではまず、ボーリング調査などで判明した結果などが報告されました。盛り土は2.6mから3.2mの「高さ」があり、総量は約8100㎥に上ることが分かりました。そのうち、今回崩落した土砂は約3400㎥で、崩落した土砂はほぼすべて盛り土だったことが判明しました。
また崩れた土砂の中には、産業廃棄物とみられるコンクリート片なども確認されたといいます。盛り土をめぐっては、行政対応に不備があった可能性があり、市は11月下旬をめどに行政的検証会も開く方針です。
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