俳優・髙嶋政宏さんが、映画「ゴジラ vs ビオランテ」や「ヒポクラテスたち」 などで知られ、急性骨髄性白血病のため亡くなった、映画監督の大森一樹さん(70)へ追悼のコメントを発表しました。


髙嶋政宏さん


髙嶋さんは「デビュー当時はむちゃくちゃ優しく、それから年数が経つにつれて、 グサッとショック受けるような言葉を投げかける、 活動屋と、 今どきのクリエイターを合体させたようなスタイルを昭和の時代からすでに確立していた素晴らしい監督でした。」と、大森さんを偲んでいます。

大森一樹さん


【髙嶋政宏さん コメント】

あまりの突然のことに、 ただただびっくりしました。

僕のデビュー作『トットチャンネル』 のオーディションの時、 まったく受かると思ってなかった僕はアメフトの練習のあと、なんの期待もせず、デカいバッグかついで行ったんですが 「おまえ、 他のヤツはジャケットとか着てきてんのにアメフトのジャージみたいなの着てきてオモロいな!」 と言ってくれたのがいまだに忘れられません。

その作品で幸運にも新人賞いただき、 その夜の御祝いの食事会で僕がパリッと割ったバゲットの破片が飛んで行って事もあろうに監督の頬っぺたにくっつき、 「ヤ、ヤバい!!!」と僕が思ったその瞬間、なんと何食わぬ顔で監督が、その破片をパクッ!と食べたのにはホントに笑わせていただきました。

デビュー当時はむちゃくちゃ優しく、それから年数が経つにつれて、 グサッとショック受けるような言葉を投げかける、 活動屋と、 今どきのクリエイターを合体させたようなスタイルを昭和の時代からすでに確立していた素晴らしい監督でした。御冥福を心よりお祈りいたします。

髙嶋政宏(俳優)


大森一樹さん


【担当:芸能情報ステーション】