ことし5月、那覇市の国道で酒を飲んだ状態で車を運転し、前の車に衝突して4人にけがをさせたうえ、その場から立ち去った罪に問われているアメリカ海兵隊員の男の初公判が16日開かれ、男は起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと、この裁判はことし5月、那覇市安謝の国道58号でアメリカ海兵隊の上等兵アイヴァン・ガルシアマルティネス被告20歳が酒を飲んだ状態で車を運転し前を走っていた車に衝突。車に乗っていた小学生を含む男女4人にけがをさせ、現場を立ち去ったとして、道路交通法違反のひき逃げと酒気帯び運転、過失運転傷害の罪に問われているものです。

16日に那覇地方裁判所で開かれた初公判で、ガルシアマルティネス被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、「自分の行動がこのような結果を招いたことを反省している」と述べました。

検察側は、「被害者の救護をせずその場を離れている」などと犯行の悪質性を指摘し懲役2年を求刑しました。

弁護側は「被告は被害者の救護を試みたうえ、周囲の人が通報したのを確認している」として執行猶予付きの判決を求めました。

裁判は即日結審し、判決は来月19日に言い渡されます。