EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長は、今月14日まで停止していたアメリカへの「報復関税」の発動をさらに8月上旬まで延期すると発表しました。「交渉による解決」を目指すとしています。

EUは、今年4月、アメリカが鉄鋼やアルミニウムへの追加関税を課したことへの対抗措置として、農作物や化粧品などアメリカ製品に報復関税25%を課すとしていました。

しかし、トランプ大統領が相互関税を一時停止したのを受け、発動を停止しました。

EU・フォンデアライエン委員長
「私たちは常に交渉による解決を優先すると明確にしてきました」

トランプ大統領は12日、EUに対して相互関税30%を8月1日から課すと表明。

これに対し、フォンデアライエン委員長は、13日の会見で「交渉による解決を目指す」として14日まで停止していた報復関税の発動をさらに8月上旬まで延期すると発表しました。

同時に、交渉が不調に終わることに備え「さらなる対抗措置を準備し続ける」とも強調しました。