愛媛県松山市の松山城の城山で発生した土砂崩れから12日で1年を迎えました。ふもとの住民たちは、二次災害への不安を抱えながらの生活を余儀なくされていて、城山を管理する松山市の対応に憤りを募らせています。

被災したマンションの住民は、松山市に対し、土砂災害との関連も指摘されている緊急車両用道路の設計や管理について改めて検証することや、住民説明会を再度開くよう
求めていますが、市は応じていません。

今週の記者会見で野志市長は、「住民に対し丁寧な対応をしてきた」と強調。記者から住民の要望に応じない姿勢との矛盾を問われ、市長が気色ばむ一幕もありました。
(松山市・野志克仁市長)
「『矛盾』と言われたのは何が矛盾しているということですか。我々としては、これまでも住民説明会でもご説明させて頂きました。個別でもご説明させて頂いております」

マンションの管理組合が4月に行ったアンケートによりますと、回答した47世帯のうち、松山市の対応について46世帯が「不服」と答え、「納得」と回答したのは1世帯のみでした。